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【資格試験】中小企業診断士 経済学・経済政策 「経済学の基礎」 Part.1

はじめに

経済学・経済政策という科目について

経済学・経済政策は、グラフをたくさん使いながら勉強していく科目です。大学で経済学部だった人が得意とする内容になります。もちろん、大学で経済学部でなかった人も、心配する必要はありません。正しい勉強方法により、苦手意識を持たずに学習を進めることができます。グラフが中心ですので、ゲーム感覚で学習を進めていただくこともできるかと思います。

学習のポイント

グラフを覚える

上でも述べましたが、グラフが学習の中心になります。その為、グラフは自分でしっかりと書いて、覚える必要があります。自分で書くということがとても大事です。その際、グラフの形や動きだけでなく、縦軸や横軸の内容もしっかりと覚えましょう。

グラフが作られた過程を理解する

グラフが作られた背景には、その「過程」があります。例えば、あるグラフは、別の2つのグラフの組み合わせでできている場合があります。最終形のグラフだけ覚えても、この「過程」を覚えていないと、実際の問題を解くことはできません。そのグラフが生まれた過程や経緯まで含んで、しっかりと理解していただくことが大切です。 例:A,B,Cという3つの要素から、AとCの関係をグラフ化する。この時、AとB、BとCの関係が分かっていれば、そこからAとCの関係をグラフ化することができます。

  1. Aが10増えた時、Bは10減る ➠ 中央のグラフ
  2. Bが10増えた時、Cは10減る ➠ 右端のグラフ
  3. 2.より、Bが10減った時は、Cは10増える
  4. 3.より、Aが10増えた時、Bは減り、さらに、Cは10増える。
  5. 4.をグラフ化すると、左端のグラフとなる。

このように、左端のグラフが作成される過程で、中央、および右端のグラフが、その過程として存在していることを理解しておく必要があります。

グラフのストーリーを理解する

例えば、縦軸に数量、横軸に価格をとったグラフがあるとします。そして、この数量と価格が変動した時に、①量が増えたから価格が下がったのか、それとも、②価格が下がったから量が増えたのか、というストーリーを理解しておく必要があります。グラフの見た目としてはどちらも同じです。しかし、このストーリーを理解していないと、上で述べたように、グラフの形や動きだけを覚えていることになります。これでは、実際の問題に対応することはできません。 繰り返しになりますが、グラフの形や動きだけでなく、縦軸と横軸、過程やストーリーまで含んで、しっかりとグラフを理解しましょう。

経済学が苦手になる理由

この科目は、苦手とする方が多い科目の一つです。なぜ苦手意識を持ってしまうのか。その理由として一番多いのは、深く考えすぎてしまうことです。何を深く考えすぎてしまうのか。それは、学んだ内容と、実際の経済の不一致です。この不一致を深く考えすぎてしまうと、答えが見つからない為、思考がストップし、勉強を続けることがしんどくなってしまいます。そうならない為に、あくまで経済学は「学問」だととらえ、実際の経済とからめすぎないようにすることが大切です。例え不一致を見つけても、そこで立ち止まらず、”経済学は「学問」だからそいういうこともある”と割り切って、学習を進めていきましょう。 しかし、なぜ不一致が起こるのでしょうか。経済学は万能ではないのでしょうか。経済学では、縦軸と横軸しかない中でグラフが出来上がっています。しかし、皆さんご存じのとおり、実際の経済はもっと複雑で、縦軸と横軸だけで表すことはできません(もし、そんな簡単に表すことができたら、誰でも株やFXなどで大儲けができますね)。しかしだからといって、全ての要素をグラフに詰め込んでしまうと、どの要素が何に影響しているのかが分からなくなり、分析がしづらくなってしまいます。経済学というのは、一種の分析ツールです。その為、とてもシンプルにできています。箱庭のように、小さな世界に落とし込んで分析しているというイメージを持ってください。

第1章

経済学とは

それでは、経済学について、もう少し深く見ていきましょう。経済学のテーマ。それは、「希少な資源を用いて、どの財貨を生産し、誰に分配するのかを研究すること」です。なんだか難しいですね。もう少し具体的に言うと、その根本は「需要と供給」です。需要とは、人々の欲望部分です。家が欲しい、ゲームが欲しい、ステーキが食べたい、これらは全て需要です。次に、供給とは、その需要にこたえる為に、企業などが提供するものです。例えば、農産物であれば、農家の方々が供給してくれます。そしてその供給されたものを、私たちは商品として買うことができます。 先ほど述べた「需要」ですが、これは決して飽和しません。つまり、どれだけ「供給」されても、人々は決して満足しないのです。家を手に入れた人は、もっと素敵な家を欲するようになります。大金を手に入れた人は、さらに大金を手に入れようとします。このように、人間の欲というのは、決して尽きることがありません。これを、欲望の非飽和性といいます。恐ろしいですね。これをテーマにしたドラマや映画、小説などが多くあります。では、「供給」はどうでしょうか。尽きることのない「需要」に合わせて、無限に「供給」し続けることが可能でしょうか。答えはもちろん”No”です。資源には限りがあります。どんなに人々が欲しても、限りがある為、無限に供給し続けることはできません。これを、相対的希少性といいます。 そして、経済学は、この「需要」と「供給」がもっともバランスよく保たれる点を見つける学問です。その点を「均衡点」と呼びます。世の中がスムーズに動くように「均衡点」を見つけること。これが、経済学を利用する目的と言えるでしょう。

用語

曲線

経済学では、曲がっている線も、まっすぐな線も、全て曲線と呼びます。

点の移動

1つの曲線の中で、点が移動することを表します。

曲線のシフト

曲線が上下左右に平行移動することを表します。右に動いた場合は右シフト、左に動いた場合は左シフトとなります。